感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2008年改訂版)
Guidelines for the Prevention and Treatment of Infective Endocarditis(JCS 2008)
 
 
2 エンピリック治療:人工弁の場合
 一般的に人工弁置換術後感染性心内膜炎の原因菌は,ブドウ球菌属が約40 % を占めるが(Staphylococcus epidermidis> Staphylococcus aureus), 術後2 ヶ月以内ではその割合は50%程度とさらに高い.また,グラム陰性菌も10%以上を占める.

 原因菌として優位なブドウ球菌をカバーする.特に入院中や術後2ヶ月以内ではメチシリン耐性のCNS やMRSA を考慮してバンコマイシンを併用する.

Ⅲ 内科的治療 > 3 培養陰性の場合またはエンピリック治療 > 2 エンピリック治療:人工弁の場合

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