感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2008年改訂版)
Guidelines for the Prevention and Treatment of Infective Endocarditis(JCS 2008)
1 エンピリック治療:自己弁の場合
すでに何らかの抗菌薬が投与されている場合の血液培養陰性は,抗菌薬療法の効果とも言える.頻度の高いStreptococcus viridans,ブドウ球菌,腸球菌をカバーする選択となる.グラム陰性菌も考慮すればセフトリアキソンなどの第3世代セフェムや,第4世代セフェム系薬を併用する.メチシリン耐性菌の可能性が高い場合は,バンコマイシンを選択する(後述参照).
抗菌薬が投与されていないにもかかわらず血液培養陰性の場合は,nutritionally variant StreptococciやHACEK群など本来培養困難な原因菌も考慮する.セフトリアキソンまたはスルバクタム/アンピシリンに,アミノグリコシド系薬の併用を考慮する.
Ⅲ 内科的治療 >
3 培養陰性の場合またはエンピリック治療
> 1 エンピリック治療:自己弁の場合
次へ
目次
SiteMap
戻る