感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2008年改訂版)
Guidelines for the Prevention and Treatment of Infective Endocarditis(JCS 2008)
5 グラム陰性菌(HACEK 群を含む)
本症の原因菌のうちグラム陰性菌の頻度は数%~10%程度である.HACEK 群の治療では,セフトリアキソンまたはセフォタキシムを4 ~ 6週間投与する(その他の第3,第4 世代セフェム系薬も使用できる).β - ラクタム薬が使えない場合,in vitro における感受性成績からはフルオロキノロン系薬(注射薬のみ)を選択することになろう.
腸内細菌やPseudomonas aeruginosa(緑膿菌)の治療においては,感受性のある第3,第4世代セフェム系薬とアミノグリコシド系薬の併用が行われる.In vitro における良好な感受性成績から,カルバペネム系薬やフルオロキノロン系薬の投与も期待できる.なおグラム陰性菌による感染性心内膜炎においては外科的治療が必要なことも多い.
Ⅲ 内科的治療 >
2 原因微生物が判明した場合
> 5 グラム陰性菌(HACEK 群を含む)
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