感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2008年改訂版)
Guidelines for the Prevention and Treatment of Infective Endocarditis(JCS 2008)
 
 
2 ペニシリンG 低感受性連鎖球菌(Streptococci)
 わが国では現在でも概ねStreptococcus viridansにおけるペニシリンG 感受性は保たれているが,低感受性株については,今後耐性化の推移に注目していく必要がある.

 ペニシリンG 低感受性連鎖球菌では,基本的にペニシリンG とゲンタマイシンの併用療法を行う.投与期間はペニシリンG 4週間,ゲンタマイシン併用を2~4 週間を行う.バンコマイシンを用いる場合にはゲンタマイシンの併用はなくてもよい.

 なお肺炎球菌については,専門科への相談が望ましい.
人工弁置換術後感染性心内膜炎における治療は3腸球菌項目に準じて行う.

Ⅲ 内科的治療 > 2 原因微生物が判明した場合 > 2 ペニシリンG 低感受性連鎖球菌(Streptococci)

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