感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2008年改訂版)
Guidelines for the Prevention and Treatment of Infective Endocarditis(JCS 2008)
 
 
2 診断精度
 経胸壁心エコー図は,疣腫の診断において,非侵襲的でしかも特異度が極めて高い検査法である(98%)が,検出感度は十分とは言えない(60%前後).人工弁感染においては,人工弁によるアーチファクトのため,疣腫の検出については,自己弁の感染に比べて難しい.人工弁置換術後感染性心内膜炎が臨床的に疑われる場合や,弁周囲膿瘍・弁穿孔等の合併症の診断は,経胸壁心エコー図のみでは不十分であり経食道心エコー図が必要となる.

Ⅱ 診断 > 3 心エコー図 > 2 診断精度

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