感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2008年改訂版)
Guidelines for the Prevention and Treatment of Infective Endocarditis(JCS 2008)
 
 
1 陽性基準
 臨床上,感染性心内膜炎が疑われる場合や感染性心内膜炎のリスクが高い場合には,血液培養陰性例を含めて,心エコー図を施行すべきである.心エコー図所見として大基準にあげられているのは,1)弁尖または壁心内膜に付着した可動性腫瘤(疣腫),2)弁周囲膿瘍,3)生体弁の新たな部分的裂開,といった心内膜が侵されている所見である.さらに,新規の弁閉鎖不全も大基準にあげられている.なお経過中,急速に増悪する弁閉鎖不全は大基準には入らないが,弁破壊の進行を意味する場合もあり注意が必要である.

Ⅱ 診断 > 3 心エコー図 > 1 陽性基準

次へ