感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2008年改訂版)
Guidelines for the Prevention and Treatment of Infective Endocarditis(JCS 2008)
 
 
8 肺梗塞
 肺梗塞は右心系の感染性心内膜炎においてしばしば合併する.感染性心内膜炎全体からみるとその頻度は9~11%である.肺梗塞は三尖弁や肺動脈弁,右室流出路などの疣腫が塞栓を起こすことによって発症する.肺炎と誤診されていることもある.治療にはよく反応し改善することが多い.わが国では,薬物中毒による右心系の感染性心内膜炎が欧米よりは少ないため,肺梗塞の発生頻度も低いことが予測される.

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