うっ血性心不全の診断は,自覚症状,臨床所見を中心に,胸部レントゲン写真や動脈血ガス分析等の検査所見を併用して行う.ニューヨーク心臓学会機能分類(New York Heart Association,NYHA 分類)による自覚症状の評価は感染性心内膜炎の予後との関連が報告されており,特に重要である.うっ血性心不全を合併した場合には,心エコー図によって,原因と重症度を評価(弁尖の穿孔・腱索の断裂・人工弁の裂開・心内シャント・疣腫による弁閉塞等の有無の確認,閉鎖不全の重症度評価,心機能評価)することが必要である.